全国の若手大工の中で、おそらくNO.1の注目株、神奈川県葉山町の藤本くん
(写真の一番右)
彼の工務店には全国から、そして海外からも大工になりたい若者が集まってきます。
彼が何を考えて仕事に取り組んでいるのか、これを読めばよくわかります。
僕には日本中に、彼のような熱い志を持った同志の大工がたくさんいます。
本当に有難いことです。
(以下、藤本君のフェイスブック投稿の転記です)
ウッドマイザー製材機の可能性
まず初めに言っておきたい。僕がウッドマイザー社の製材機を広めている理由は2つ。
一つは、日本の農林水産+建築業に素晴らしい利益をもたらすから!特に林と建築
もう一つは、たくさんの出会いがあるから♩
更にもう一つ加えると、少し稼げるから¥
お金を稼ぐことは当然のことだが
大事なのはどう稼ぐか
誰かを騙して稼いでも、なにかを売って稼いでも
稼ぐことに変わりはないが
同時に、世の中が良くなることをしながら稼げたら、尚且つ楽しかったら、それはこの上ない喜びと幸せであり持続可能な仕事と言えるだろう
環境保護や社会貢献と自分の仕事が直結していることがこれからの社会ではとても重要な事だと思う。
実は大工になった15年前からずっと同じ気持ちだったが、ここ数年で気候変動や環境問題がやたらテレビやSNSで取り上げられるようになった
このことに関してはとっても嬉しく思うのだが、これは流行り事ではなく永遠に続けていかないといけない事なんだ「持続不可能」じゃだめなわけで…
だから僕は土に還る家造りをしたり、大工の育成をしたり、林業会社をつくったり、製材機を世間に広めたりしている、世の中を良くしながら稼ぐ為に。
全てに共通しているテーマは
「日本の森林資源を活かす」
僕がもし子供に将来の仕事についてひとつアドバイスできるとしたら、世界中が良くなることや地球に優しいことをしつつ楽しくて且つちゃんと稼げる仕事をやろう!って言うかな
さて本題に戻して
まず大前提として、日本の森林(戦後に人が植えた杉の木)は今アフロ状態であり、50年で5倍になった。植えて育てる時代から活用する時代に入ってるということ。(使ったらまた植えること)
そんな森林資源大国ニッポンにおいて…
【林業】と【建築業】という素晴らしく重要な二つの【業】を繋いでいるのは紛れも無く、
【 製 材 業 】である
丸太を角材にすることがどれだけすごいことか、今目の前に見える全ての木工製品は「製材」というプロセスを通ってる。って言ってもいいだろう
製材→丸太を角材にする動作は非常に重要なこと
最初から四角い木でも生えてればいいんですけどね。笑
そんな製材業界、実は日本ではどんどん衰退しています。
🤷🏼♂️なぜか?【需要が少ないのと働く人が少ない】
■外国の木のほうが安い為、輸入している(日本の木を使わずに)丸太ではなく製材されたものを輸入
■大型製材工場が大半(これは大型デパート、ショッピングモール、スーパーマーケットと同じ現象)
町の商店街の中にある小さな八百屋や魚屋がなくなるのと同じ、大規模集約化
■日本の木造住宅に使われる材料の9割以上が工業製品になりプラモデルみたいな、誰でも簡単に安く早くつくれるものに変わってきている(未来の産業廃棄物になる)
■後継者がいない(廃業せざるを得ない)
そもそも一年中製材なんて楽しくない🤷🏼♂️危ないし
他のこともやりたい
農林水産省の統計によると、かつては全国に2万以上もの製材工場があった。しかし、2020年末時点の工場数は4115工場と激減している。減っているのは主に小規模零細工場で、大型工場のシェアは年々高まっている。
小規模工場を中心に工場数が減っても大型工場が増えれば国産材製材品の供給量は増え、自給率も上昇するのなら問題はないと考える人も多いだろう。だが、地産地消にこだわる建築家や工務店が頼りにしているのは、地元の山から伐り出される丸太を挽いている製材所(小規模製材工場のこと)であり、製材所が減るというのは地産地消の家づくりがしづらくなることを意味する。←赤堀さんの記事から
🤷🏼♂️じゃあどうすればいいの?
極小規模の製材所を全国各地につくろう!!
悪いことばかりではない
先に述べたように、環境への意識や再生可能エネルギー、循環型の資源と言われる「木材」が近年また
ブームを迎えている(今更なんやねん!!って感じですが)木に関心を持つ人が増えた。コロナが原因のウッドショックもあり、海外の木がめちゃめちゃ高騰しコンテナもなくなった今、
国産材使おう!使う時代が来た!再生可能!地産地消!SDGs!とかいって
いろんな業界や人が騒ぎ始めた(ただ海外の安い木が仕入れられなくなっただけやんけ!まあいいや、
日本全体としては良い方向にすすんでいるから)
これに伴い、今、日本の木、日本の森から伐り出される丸太(国内の木材生産量)は右肩上がりに増えてる!需要が増えてるという事は当然に丸太や製品の値段も上がってる(これもまたウッドショックと呼ぶ)
日本の林業はそもそも産業として成り立っていないので業界に於いてはとても嬉しいことなんですが!
圧倒的な人材不足と人気のなさが目立っています!
(本当は楽しいのに!僕は林業会社作りました)
とにかく時代は当然ながら変わってきているということで、今の時代にあった林業、製材業、建築業をやっていかなくちゃいけないってことですよね!!
大変お待たせ致しました!笑
ここでオレンジの製材機🍊
ウッドマイザーの登場です🧡
🤷🏼♂️今までの日本の製材機となにが違うのか?
簡単に言うと規模が小さくて、安全で、簡単にだれでも製材ができる!(専門的な事なので知りたい方は個別に説明します)
今年で40周年を迎えるアメリカ発の製材機メーカーで鋸刄や木工機械も造っています。先日、工場見学もしてきました(ポーランド工場)
ウッドマイザーがあれば日本の林業、製材業、建築業の危機的な状況を変えることができると確信しました。(当事者の努力があっての話)
いや別にウッドマイザーの宣伝をしたいんじゃなくて(笑)
なんかたまたま買った石鹸とか洗剤とか使って良かったら友達にススメますよね?それと同じ感覚です
本当に今までの常識を覆した機械だったのと
実際に3年間使ってみて色んな結果を出せたので
お伝えしてます
ウッドマイザーを手に入れたらすること↓
(上中下、誰かが一台持ってシェアすればOK)
川上側(林家や森林組合)
川下側(大工や材木屋)
この間にいる製材業(川中)
この三者が垣根を越えてお互いに歩み寄り、協力し、みんなでやること
僕は数年前から林業について猛勉強中!
製材に関しては大工の経験からある程度は出来る様になりました(実際に製材からやって家完成させてますので)
同じように川上側にも大工や建築の勉強をたくさんしてもらいたい
最終的な形(売れる状態)がイメージできなければいくら丸太を出してもいくら製材してもダメ!
これができなければ、ウッドマイザーも宝の持ち腐れとなります😵
from Forest to Final form (WM社の言葉)
知識を身につけて僕と1か月一緒に製材すれば、ど素人でもある程度(9割)製材できるようになります
本当に簡単です(現実うちの2年目の弟子は製材に関しては一人前になりました)
そんな無節だなんだって言って高く売る時代は過ぎ去りました(僕個人的にはめちゃくちゃ使っていますがw)
大事なのはとにかく丸太を遠くへ移動させないこと
(神奈川県内で出た丸太は神奈川県内で消費できるのがベスト)
なるべく可能な限りそのままの形で(無垢で)使え
“無地とか節あり“とかじゃなくて
“無垢か無垢じゃないか“が大事で
丸太で売ってるようでは、利益は多くあげられないということは誰もが気がつき始めていますし、川上側で決めているA.B.C材の価値と川下側の価値の違いが大きいことにも気がつき始めていますよね
こんなお話があります↓
国土面積が日本とほぼ同じドイツ
だが森林面積の割合は30%
(日本は68%)
そんなドイツで昨年ウッドマイザー社の製材機が1000台以上売れたそうです。
日本では数十台。
なにが言いたいかと言うと、極小規模で回すということ
大型化せず、分業化しない!!
これがこれからの時代にあったやり方のひとつ☝️
全てのパートを小規模ながらこなす
独創性と合理性を大切に
右肩上がりの経済下では分業化は機能して成果も出した、急激な人口減、環境への配慮がマストなこれからの時代は、大量生産大量消費の構造は成り立たない
・分業はそれしか知らないのだから、それ以上の発想は生まれない
・分業は学びの機会を奪っている為に新しいものを生み出せない
・分業は自分のパートが成立していても両隣が止まると自分のパートも停止
ドイツではそれを既にやっているということ
自伐型林業が全国各地で広がっているように極小規模製材業も全国で広まってます。
しかも必ずなにかとの兼業です
(建築と製材)(林業と製材)
(家具と製材)(農業と製材)
製材業一本では食ってけませんし、つまらないし、飽きるし
個人的にはジバツの方々(ジバツじゃなくてもいいです小規模で頑張ってる素材生産者)に向けて丸太をどのように角にすれば、価値が爆上がりするかを製材のやり方も含め1か月くらいかけて泊まり込みで指導したいです(笑)
丸太で出してるようじゃいつまでたってもだめで、アイディアマンになることが大事で、その為には勉強も必要ですが、木を活かす知識と製材スキルを身につけたらなにより楽しいし稼げます
最後にもう一度言いますが僕がなぜウッドマイザーの製材機を世に広めているか?
日本の森と林業を救えると信じているから
from forest to final form