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第10回九州大工志の会総会

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5月27日(土)28日(日)に熊本市で九州大工志の会第10回総会を開催しました。
本年の総会は、熊本地震の被災建物の修復作業を手伝い、その作業自体が私たちの勉強になるという一挙両得の総会となりました。

昨年4月の熊本地震から1年が経ちましたが、熊本では今なお、復興に向けての作業が続いています。

27日は、熊本地震で被災した熊本市南区川尻の酒造会社「瑞鷹(ずいよう)」の修復作業を行いました。
参加した大工志は、九州各地(福岡、熊本、佐賀、長崎)から9名と、遠くは神奈川から3名の合計12名でした。
さらに、現地の大工さんと一緒に作業をし、総勢23名での作業となりました。
実際に地震で被災した建物の修復作業を体験することはあまりないので、大工志にとって良い勉強になりました。

28日は、熊本地震でご自身も被災され、現在は被災建物の修復に携わっておられる建築家 古川保氏によるレクチャーを受け、木造住宅の地震被害について学びました。
地震で80cm移動してしまった石場建ての住宅の補修工事の現場や、益城町の現状の見学も行いました。

震災直後に会員の皆様に呼びかけて応急処置をおこなった瑞鷹(ずいよう)は、雨漏りなどの応急処置はほとんど済んではいるものの、被災したそのままの姿でまだ手を付けることができていない建物や、屋根工事が追いつかないために応急処置のシートをかぶせたままの建物が多く残っています。
皆さんもご存知の通り、熊本では職人の手が足らずに、このように、震災後の無残な姿のままで修復工事を待っている建物がたくさんあるのです。
国家プロジェクトによって一人前の大工になった私たち大工志には、日本のために活動するという使命を持っています。
九州に暮らす私たちは、継続して熊本への支援をおこなっていくべきだと考えています。

たった1日の作業でしたが、現地の大工さんたちと協力して作業することで、少人数ではできない作業ができ、一定の役割は果たせたかなと思います。
瑞鷹(ずいよう)のみなさんにも喜んでいただいて何よりです。
しかし、まだまだ今後も多くの人手が必要です。

大工志のみなさん、そして、この記事を読んでくれた職人さんで、もし熊本に駆けつけて修復作業を手伝ってくれる方がいらっしゃいましたら、ご支援のほどよろしくお願いします。

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