これは、ぜひ、
みなさんにも見ていただきたい。感じてもらいたい。です。
現物を見ると、大きさにビックリしますよ!
以下、古森弘一建築設計事務所の穴井さんのFB投稿のシェアです。
【ミリカの木ができる道のり–その5-(完結編)】
ミリカの木の製作は170mm×105mmのヒノキ角材を積んでいく一見単純な作業に見えますが、木材は図面上で書いた真直ぐな線とは異なり数ミリ単位で誤差があります。途中で高さが狂ってしまうと、上段にいくにしたがって広がる角度や高さが合わなくなっていくため、その誤差を大工さんが鉋(かんな)で角材の四隅を少しづつ削って高さを合わせていき、この形状を作り出しています。全部で412ピースの4隅、計1,656箇所の高さを調整しながら、5,640本のビスを打つ作業を丸々1週間続け、ようやく立ち上がりました。
また今回、木材の調達にご協力いただいた杉岡さんには40度以下の温度で伐採から約10ヶ月もの時間をかけて低温乾燥していただき、樹齢75年のヒノキの香りがしっかりと残るように加工していただきました。そのおかげでエントランスに入ると爽やかなヒノキの香りが来館者を出迎えてくれます。
この気の遠くなるような膨大な作業の積み重ねによって那珂川の新たなシンボル「ミリカの木」が誕生しました。
ヒノキに蓄積されてきた先人たちの思いや文化を次の未来へ向けて、これから大切に育んで行きたいと思います。