住幸房の家造りに欠かせない、板金工事をやってくれていた職人さんが亡くなった。
交通事故だった。
僕より4つ年上、職人として一番バリバリやれる世代だ。
引退には早すぎる。
いつも明るく、誰からも愛される職人さんだった。
僕が、板金工事を彼の会社にしか頼まなかった理由は2つ。
原因のわからない雨漏りなどの難しく答えのない工事を、「どうにか解決しよう」と一緒になって本気で取り組んでくれること。
そして、いつも笑顔で仕事してくれること。
彼が亡くなったと連絡が来た直後に、彼に任せっぱなしになっていた現場に行ってみると、板金工事には関係ないところの補修まで自身の判断でやってくれていた。思わず、お礼の電話をかけようと携帯を手に取ったけど、もちろんかけられなかった。
技術ももちろん大事だけど、彼には職人として重要な心意気があった。
葬儀を終えた今もまだ信じられないが、本当に惜しい人を亡くした。
工事事故は残酷だ。
自分にも、いつ降りかかってくるかもしれないことを、しっかりと認識しておかないと。
出棺が済んだタイミングで、雨が降りだした。
みなさん、安全運転お願いします。