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熊本地震の被災建物の修理作業

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6月18日(月)から一週間、熊本市南区川尻にある造り酒屋の瑞鷹(ずいよう)に作業に来ています。

2年前の熊本地震で甚大な被害を受けた瑞鷹は、震災直後には営業再開を諦めそうになっていましたが、多くの方の支援と、瑞鷹のみなさんの強い決意で、現在は日本酒造りを再開し日本全国に商品を届けています。
とは言え、瑞鷹が受けた被害は尋常ではなく、設備が完全な状態に戻るまでに10年かかると言われています。なんせ、建物の数が半端ではありません。
木造の大きな蔵はいくつも解体され、鉄骨造などの新しい建物に建て替わりました。
残すと決めた木造の建物は、順番に修理が進められ、まだ多くの建物が震災直後の姿そのままで修理されるのを待っています。

瑞鷹の正面(正面はほとんど元通りに戻っています)
201806瑞鷹外観(600)

敷地内の蔵は現在も被災直後のままです。
201806瑞鷹現状1(600)
201806瑞鷹現状2(600)

さて、今回、私たちは社員大工全員で作業に来る予定だったのですが、諸般の事情により、2人で作業に来ています。
雨の都合もあり、今日の午前までは事務所の内装工事をしていましたが、午後からは今回のメインの場所の作業に取り掛かりました。

201806瑞鷹作業(600)
201806瑞鷹作業2(600)
201806瑞鷹作業3(600)

建物と建物の間の狭い場所での作業。
蔵の外壁(土壁にしっくい仕上げ)が崩れ落ちて、塗り込んであった柱などの木部の腐食も進行しています。
今日はこの崩れた泥との格闘で作業が終わりました。搬出ルートも狭く、とても時間がかかりそうです。
泥の搬出が終わると、構造体の補強と壁作りです。きっと、この2年間、大雨のたびに心配しながら、修理の順番が来るのを待っていたのでしょう。
そして、同じような建物が瑞鷹だけではなく、まだあちこちに修理の順番を待っているはずです。
全国の大工・左官のみなさん、やりがいのある仕事が待ってますよ!ボランティアではありません。職業として、仕事としての支援です。
住幸房はこれからも、熊本地震の復興のために、少しでも役に立てるように努めて参ります。

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