世の中で主流になっている家づくりは、
特に、使われる素材の選択においては、
その家に住む人のこと、その家が建つ環境のこと、そして自分たちの子孫や未来の地球のことはあまり考えずに(考えてるふりをして)、
作る側(工事業者・建材メーカーなど)の都合でおこなわれていることが多いと思っています。
建築の「築」は、竹と土と瓦と木を組み合わせてできているそうです。
なるほど。
もうすぐ始まるリフォーム工事のお客様は、元々ユニットバスを希望されていましたが、
僕の自宅の風呂を見て、
「お風呂を浴槽・床・壁・天井を全て杉板で作りたい」
と言ってくださいました。
今日、小さな補修工事に伺ったお客様にユニットバスの入れ換えの相談を受けましたが、
「木でお風呂を作れますよ。
石貼りやタイル貼りでも作れますよ。」
とお伝えしたら、
「ユニットバス以外でお風呂ができると思わなかった!でも、そういえば、昔住んでいた家はタイルの風呂だった。」と言っていました。
みなさん、知っているはずなのに、ユニットバスしかできないと思い込んでいるだけなのです。
これは明らかに、作る側(工事業者・建材メーカー)の戦略の成果です。
でも、よくよく考えたらいきつくんです。
この家に住む自分たちのこと、
この家が建つ環境のこと、
そして自分たちの子孫や未来の地球のこと
これらを真剣に考えたら、
日本で数百年~千年以上の実績のある建材を選択したほうが良いということにいきつくはずです。
この方の投稿の最後の写真、堀部安嗣さんの記事はぜひとも、みなさんに読んでいただきたいので、シェアさせていただきます。
「住宅建築2020年2月号 〜屋根再考〜」で“銀古美”を特集していただいた際の建築家 堀部さんの寄稿文