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電気自動車

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電気自動車って、本当に環境に優しいのでしょうか?

原発がほとんど稼動していない現在、ほとんどの電気は火力発電でまかなわれています。

ちなみに、資源エネルギー庁「電源開発の概要」2008年度版には

・火力発電が最も多く63.8%、次に原子力発電26%、水力発電が7.8%です。

とあります。

火力発電の原料は、石油、石炭、天然ガスがありますが、どれも化石燃料です。CO2の発生を伴い、使えばそれきりなくなってしまいます。再生不可能エネルギーとでも言うのでしょうか。この他に、ゴミの焼却による発電もあるようですが、そんなに大きな割合を占めるものではないと思われます。

それから、発電効率の問題もあります。化石燃料の持っているエネルギーを100とすると、発電が約40% 熱として海水、大気への放出が約60%となっているようです。
そして、さらに送電ロスがあって、発電40%の内、工場、家庭で電気が使われるまでに2%程度が、送電中に熱などに変わって失われます。
ということは、単純に考えると、38%しか家庭に届いていないことになります。

そして最後の変換、電気→動力の電気モーターの変換効率はなんと90%以上だそうです。

と、いうことで、最終的には、化石燃料100→電気自動車34 ということになりました。

では、ガソリン車はどうでしょうか。

まず、ガソリン100から、60%が熱などに変換されて、40%が動力として得られます。
もちろんこの時点で、排気ガスとしてCO2を排出しています。
そして、伝達する際に摩擦などで6%が消費され、さらにアイドリングとアクセサリーで20%が消費されます。

なんと、ガソリン100→ガソリン自動車14 です。

ガソリンを精製する際のエネルギー等は考慮していないので、単純比較はできないかもしれないけど、

化石燃料100→電気自動車34:ガソリン自動車14

こんなにも差があるんですね・・・

全く知りませんでした。

電気自動車はモーターとホイールが直結していて、モーターからタイヤに伝わる時のロスがほとんどないのと、あとアイドリングがないのが大きな要因ですね。

あとは、この中には考慮していませんが、ブレーキなどで発生した熱などを回収してまた蓄電できるっていう部分も大きなポイントですね。

ちなみに、

ガソリンや軽油で発電して(車体の内部で)バッテリーに蓄電して、それを電源にして走るという車もあるようです。
ガソリン・軽油→発電効率(40%)→動力変換効率(90%)=36%

あ、これが一番効率良いですね。

いや~、毎日乗ってる車が、こんなにも無駄を撒き散らしながら走っていたなんて・・・

これからは電車を使おう。それがいい。
みんなで乗り合わせるのが一番良いですね。

実は今日、北九州で貫の構造実験を見学してきたんですけど、その話はまた後日書くことにします。

学ぶことの多い一日でした。

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