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えつりワークショップと泥付けワークショップの報告

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先週行われた、えつり(竹小舞)ワークショップと、泥付けワークショップには、多くの方にご来場いただき、特に子どもたちが多く参加してくれて、みんなで楽しく作業することができました。
本当にありがとうございました。

えつりと泥付けは、職人でなくてもできる比較的簡単な作業です。昔は、近所の人が集まって作業してもらう代わりに、家主は食事と酒宴を準備してもてなしをするということが、持ち回り(今日は○○さんち、来年は△△さんち、その次は××さんち、のような感じ)で地域の中で行われていました。
「結(ゆい)」と呼ばれるものです。
ワークショップは、現代版の結(ゆい)だと思います。

今回は、昼食にカレー、からあげ、豆乳ヨーグルトなどを用意しました。また、差し入れでいただいたお菓子などもあり、お酒はありませんが、参加者のみなさんと楽しく過ごすことができました。

ワークショップの様子をリポートします!

まずは、えつりのやり方のお手本を見学します。
滝口邸泥付けワークショップ1(600)

家族で並んでえつり作業
滝口邸泥付けワークショップ3(600)

子どもたちは竹割りが面白かったらしく、準備していた短い竹は、あっという間にバラバラになってしまいました(^^;)
滝口邸泥付けワークショップ2(600)

えつり完成
竹の感覚がバラバラなのはご愛敬です(^^)
滝口邸泥付けワークショップ13(600)

えつり完成
逆光でえつりの影が美しく映えます
滝口邸泥付けワークショップ14(600)

えつり完成
最初に縦横に、しの竹(細い丸竹)を渡し、割竹をそのしの竹にわら縄で結んでいきます
滝口邸泥付けワークショップ15(600)

泥付けの最初の作業は、自分が使う鏝板(こていた)作り
滝口邸泥付けワークショップ4(600)

鏝板の材料は事前に切っていたので、釘を打つだけです。
大人も子どもも集中しています。
滝口邸泥付けワークショップ5(600)

小さな子どももお父さんと一緒に。
お父さんの手は何回も叩かれていました(^^;)
滝口邸泥付けワークショップ6(600)

鏝板に泥を載せて、鏝(こて)を使って、えつりに泥を付けていきます。
滝口邸泥付けワークショップ7(600)

子どもたちは低いところ。
大人たちは高いところに泥を付けます。
滝口邸泥付けワークショップ8(600)

鏝板に載った泥を、鏝で取るのはコツがいります。
滝口邸泥付けワークショップ9(600)

壁の端のほうは泥を付けるのが難しいので、最初は真ん中だけしか泥が付いていない壁が多くありました(^^;)
このあと、上手になってきてからは、端の方まできれいに泥を付けられるようになりました。
滝口邸泥付けワークショップ10(600)

子どもたちは、やっぱり手で泥付けしていました。
手の方が楽しいですよね(^^)
滝口邸泥付けワークショップ11(600)

泥は、粘土質の土に藁(わら)を短く切ったものを混ぜ込んで寝かせたものです。
半年以上寝かせておいた泥に、この家の壁に元々使ってあった泥を混ぜました。
良い壁土ができました。
滝口邸泥付けワークショップ12(600)

家づくりに興味をもっていただくこと、私たちの仕事を知ってもらうこと、職人になりたいという子どもたちを育てること、色々な目的を持った取り組みですが、やっぱり一番は楽しむことです。

本当に最高の2日間になりました。

重ねてになりますが、ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!

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