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職人向きの性格

職人向きの性格

5月の後半は、大工志塾の集合研修に付きっきりだったため、新しい記事を書けませんでした。
8泊9日の合宿です。
この期間に塾生たちは、驚くほど成長します。
「メキメキ」と成長する音が聞こえてくる気がするほど成長します。
写真は、塾生16人が墨付け・手刻みをして、棟上げ・垂木まで施工した「板倉・石場建ての応急仮設住宅」(大工志塾モデル)です。
大工志塾のことは、また後日、紹介します。

さて、自己紹介のつづきです。
高校に入って、私が大きく変わったと思うのは、「自己開示」できるようになったことです。
高校3年生になって、部活も引退し、3年生のみんなが受験勉強一色になる様な時期に、仲の良い友達には自分の内面をさらけ出せるようになりました。
他人に弱音を吐けるようになりました。

それまでの私は、他人の目を気にし、回りからどう思われているかを気にして行動を決めるような、そんな側面を持っていました。
入学時は冴えなかった勉強の成績も、負けん気を発揮して、3年生になるころには学年の上位10%ぐらいには入れるようになっていたことや、
同じ中学の先輩から半ば強引に入れられたバレーボール部では、小学校以来続けていた経験値からキャプテンを任されたこと、
今考えると全く他人の目を気にすることはないのですが、「みんなが自分に注目している」と勘違いしていたのでしょう。
自分で自分の理想像を作り上げ、その理想像に近づけない自分に焦り、勝手にコンプレックスを抱いていました。
苦しいことも苦しいと言えない、息苦しい生き方をしていました。

それが、何の拍子か、友達に自分の弱音をポロっと見せたら、それを全部受け止めてもらえたんです。
救われた気がしました。
この人になら自分の弱いところを見せても大丈夫なんだと思ったら、心が軽くなりました。
それから、私は他人の目を気にすることがほとんど無くなっていきました。
今では、他人の目を気にすることは時間の無駄だと考えるまでになってしまいました。
もちろん、仕事の面では、自分が作ったものは多くの人に評価されたい気持ちはありますし、自分の仕事が他人に与える影響は常に考えています。
こだわるところにはトコトンこだわる。
でも、こだわらないところには、全くこだわらない。
それが私の性格なんだと、社会人になってから気付きました。
この性格は職人に向いていると思います。
(つづく)

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